YomiToku Studioに、新旧PDFの文章・表の変更箇所を確認できる文書比較ワークスペースを追加しました。差分へのコメント追加、注釈付きPDFの出力、外部PDFビューアで付けられた返信の取り込みに対応しています。
MLism株式会社は、文書解析Webアプリ「YomiToku Studio」に、新旧のPDFを比較して変更箇所を確認できる「文書比較」ワークスペースを追加しました。
契約書や仕様書の修正版を受け取った際に、文章や表のどこが変わったのかを原本と照らし合わせて確認できます。変更箇所へのコメント追加から、注釈付きPDFとしての共有まで、ひとつのワークスペースで行えます。
文書比較機能の特徴
- 文章の追加・削除・変更を検出:OCRとレイアウト解析を利用して新旧文書の対応箇所を比較し、変更された文字を強調表示します。
- 表の構造も比較:セル内の文字に加え、行数・列数、セルの結合・分割などの変更を確認できます。
- ページをまたぐ変更に対応:本文の追記によって段落や表の掲載ページが変わった場合も、文書内容や並び順をもとに対応箇所を比較します。
- レビュー内容をPDFで共有:差分に紐づけたコメントをPDFの付箋注釈として出力し、Adobe Acrobatなどの注釈対応PDFビューアで確認できます。
標準設定では解析と比較をブラウザ内で行うため、入力した文書画像をサーバーへ送信せずに処理できます。
新旧PDFを読み込んで比較
YomiToku Studioのトップ画面から[文書比較]を選び、左側の[旧版]に変更前のPDF、中央の[新版]に変更後のPDFを追加します。ファイル選択のほか、ドラッグ&ドロップでも読み込めます。

ファイルを追加すると自動で解析が始まり、両方の文書の文字認識とレイアウト解析が完了すると比較が実行されます。初回は解析モデルのダウンロードが必要です。
比較結果は、左に旧版、中央に新版、右に差分一覧を表示します。一覧から差分を選ぶと、変更内容の詳細と原本の該当箇所を確認できます。文章・表・図の種類による絞り込みや、差分に含まれる文章の検索も可能です。

文章と表の変更を確認
文章の詳細では、旧版を赤、新版を緑の背景色で表示し、変更された文字を強調します。条文の追記や削除を、前後の文脈と原本を合わせて確認できます。内容が同じで位置や大きさだけが変わった箇所は、[配置の変更も表示]を選ぶと確認できます。

表はセル内の文字だけでなく、行・列やセルの結合・分割といった構造も比較します。以下の例では、旧版6ページと新版7ページの表を対応付け、2列から3列、3行から9行への変更を表示しています。

差分にコメントを付けてレビュー状況を管理
差分の詳細にある[コメントを追加]欄から、質問や修正依頼を記録できます。どの変更についての指摘なのかを対応付けて残せるため、レビュー内容を整理できます。

確認が終わった差分は[確認済みにして次へ]で記録します。[未確認のみ]で一覧を絞り込むと、残りの変更箇所を確認できます。コメントの追加と確認済みの記録は、それぞれ別の操作です。
注釈付きPDFで共有し、返信を取り込む
右上のメニューから[旧版PDFに注記を書き出し]または[新版PDFに注記を書き出し]を選ぶと、変更箇所へのコメントを付箋注釈として出力できます。相手がYomiToku Studioを使っていなくても、Adobe Acrobatなどの注釈対応PDFビューアでレビュー内容を確認できます。

新版にだけ存在する追加箇所のコメントは新版PDFに、旧版にだけ存在する削除箇所のコメントは旧版PDFに出力されます。確認済み・未確認の状態はPDFには出力されません。
外部のPDFビューアで追加された返信は、[注記PDFからコメントを取り込み]から比較画面へ反映できます。取り込み対象は、現在の比較から書き出した注釈とその返信です。ファイルを選び直して比較し直した場合、以前の比較から書き出した注記PDFは取り込めません。
ご利用にあたって
文書比較はOCRの読み取り結果を利用するため、誤認識や検出漏れが差分として表示されることがあります。実際の変更内容は、旧版と新版の原本と照らし合わせてご確認ください。
契約書や仕様書など、PDFでやり取りする文書の変更レビューにご活用ください。
操作例の詳細は、noteの紹介記事「YomiToku Studioの文書比較機能の紹介 ― PDF文書の変更レビューの効率化」をご覧ください。